起→お笑い新人グランプリ→RAW→大相撲初場所→寝

客が安田大サーカスに飽きてきているのが気になった。
否、客の所為ではなく団長が悪い意味でマイペースなのが問題なのか。

ネゴシックス…○
トップ出番に登場。M-1千鳥同様、彼は基準にされる芸風じゃなかろう。
この球場清掃員ネタ、押さえるべき点はしっかり押さえており良質なのだけれど
如何しても陣内の落とし物センターネタと比較してしまうのが難点。

はだか電球…○
平安鬼ごっこを見るのは何度目かだが、勝負ネタとしての完成度が高まっている。
終盤の語りは元ネタの7188を分かっていない方が面白いのかなあ。
師匠も仰っていたが、参考にするしないは別として1回能楽を見学したらいいのに。

アジアン…○
韻踏み早口言葉は面白い。悪棲丘のツボということを差し引いてもきっと面白い。
勢いも洗練度も青空を凌駕したと思われる。ルックスは知らぬが。
前田耕陽で笑わせる芸人なんて、日本の何処を探しても他にいないぞ(褒め言葉)

イシバシハザマ…◎
おかしな話は雑誌投稿者としては大いに参考にできる秀逸なものばかり。
アキレス犬だけは客が戸惑っていたような感じだが、他は総じてウケていた。
テンポも良くたじろぐ様子も特になく、これは最終決戦に残るのではないか。

スーパーZ…△
雰囲気だけで押し切ったものの、ツカミはもう少し何とかしないとマズい。
笑い飯武蔵VSハエとプロット一緒やん」とツッコむのは御法度なのか。
まだ若いので、これから先が楽しみだと思うことにする。

NON STYLE…△
新人グランプリ3回目の挑戦って如何よ。
いや、それ以上に「3回目の今年も獲れなさそう」と思わせるネタは如何よ。
彼らにしてもダイアン(予選敗退)にしても、何故か僕にはピンとこない。

エージェント…△
「1、2、3、まいどー」とか言い出すのかと思って一瞬焦るが、
ネタの内容自体はストリークとは全然違う切り口で、なかなか面白い。
深田恭子小倉優子は彼らの拘りなのだろうが、このネタでやることじゃないのでは。

タカオカナ…×
最初にツカみ損なったことで会場が「何言っても寒い」的空気に。
これは怖いわあ。後半若干立て直すが時既に遅し。
南海キャンディーズ以外に男女で頭角を現すコンビは当分出なさそう。

にのうらご…△
ボケの幅とツッコミのセンスで笑い飯に劣り、
チームワークと動きの溌剌さでプラン9に及ばない。
其処まで高いレベルを求めることは酷なのだろうが、それでもやや微妙かな。

なすなかにし…○
トリで漸く正統派漫才、松竹漫才コンビは無難に見れるので良い。
ただ正直、彼らはもう此処にいるべきコンビではない気がする。
順当に行けば最終決戦には残るだろうけれど、優勝させて良いのか如何かは謎。

最終決戦に残るのはネゴシックスイシバシハザマなすなかにしと予想。
あるいはアジアンが残るか。優勝はネゴシックスでいいじゃない。
でも「R-1に取っておこう」みたいな力が働くのかなあ。やだなあ。

(リアルタイムで追記)
嗚呼、ネゴシックスじゃなくてアジアンだったかあ。でもまあ順当。

アジアン…◎
青空どころじゃないわ。彼女らはやすともレベルにも近づいているわ。
繰り出す比喩/ボケが悉く客席の女性の心を掴んでいたし、
これはひょっとするとグランプリ行ったかもしれない、と思わせる出来の良さ。
オープニングでの「願掛けに腕立て伏せ」発言の時点では、この爆発は想像できなかった。

なすなかにし…○
あるいは彼らの実力を考えると△でもいいかも。
構成も演技力もしっかりしているけれど、安定しきってしまっているんだよなあ。
良くも悪くもこの辺りが松竹らしさか。
アジアンが先に漫才をやってきたのも不利に働く可能性あり。

イシバシハザマ…○
おかしな話のレパートリーは豊富そう。江戸むらさきほど多くはないだろうが。
レギュラーアホマイルドビックスモールンより今後に期待が持てる。
(最近のレギュラーは持ち味の破茶滅茶が無理矢理に転化して不安なだけに)
ネタの締め方はトータルテンボスの派生型だが、此方の方が説得力がある。

優勝はアジアンが適当と思われる。
誰をプッシュするのが得策かを考えた場合、イシバシハザマでも良さげ。
年功序列ならなすなかにしだな。(そういう決め方は嫌だけれど)

(更にリアルタイムで追記)
今回アジアン面白かったものな。この結果で良いと思うよ。

今年末のM-1ファイナルに、此処から1組でも残ることができるのだろうか。